ランサムウェアの最新トレンドと戦略(エピソード59)
FortiGuard Labs脅威インテリジェンスポッドキャストの新しいエピソードでは、最近のMOVEitの脆弱性と、それを利用してCl0pランサムウェアグループがどのように大規模攻撃を画策し、1億ドルを超える収入を得たかをJonas WalkerとAamir Lakhaniが解説しています。
今すぐ聴く(英語)サイバー攻撃の成長と進化が続くにつれて、革新的ソリューションや信頼できる脅威インテリジェンスの必要性も高まっています。FortiGuard Labsは、数百万台のセンサーで構成されたグローバルネットワークを使用して世界中の攻撃対象領域を監視し、人工知能(AI)を活用したデータマイニングによって新たな脅威を特定し、来たるべき攻撃への備えを徹底します。
重大なサイバー攻撃の影響を多数の組織が受けている場合、 FortiGuardアウトブレイクアラートは、具体的な影響、攻撃の技術的な詳細、現在および将来のサイバー攻撃から組織を保護する方法を理解するのに役立ちます。
Apache OFBiz RCE攻撃とは
FortiGuard Labsは、最近見つかったApache OFBizの脆弱性(CVE-2024-38856およびCVE-2024-36104)を標的にする攻撃の試行を継続して観測しています。悪意で特別に作成した認証されていない要求を使用して脅威アクターがこれらの脆弱性の悪用することで、リモートコード実行が可能になる恐れがあります。すべてを表示
Apache OFBizは、オープンソースのERP(Enterprise Resource Planning、統合基幹業務システム)システムで、さまざまな業界でビジネスソリューションとして利用されています。顧客関係、注文処理、人事などのビジネスオペレーションを管理するツールが提供されています。世界中で数百社がApache OFBizを使用しているとされています。このソフトウェアに複数の脆弱性が存在し、PoCエクスプロイトが公開されているため、Apache OFBizを使用している組織は、早急に対策を講じる必要があります。
FortiGuard.comに掲載されるアウトブレイクアラートレポートには、検知と保護を提供するすべてのFortiGuardサービスの詳細に加えて、攻撃のレスポンス、復旧、特定の方法などの情報も記載されています。表示を減らす
Jenkins RCE攻撃とは
脅威アクターがランサムウェア攻撃で、Jenkinsに存在する任意ファイル読み取りの脆弱性(CVE-2024-23897)を標的にしています。FortiGuard Labsは、この脆弱性を標的にする実際の攻撃のテレメトリを継続して確認しています。すべてを表示
Jenkinsは、オープンソースの継続的インテグレーション(CI)サーバーであり、数千の開発チームが使用している人気のDevOpsツールでもあります。ビルド、自動テスト、パッケージングなどのソフトウェアデリバリープロセスのいくつかの段階の管理や制御を支援します。Jenkinsには、組み込みコマンドラインインタフェース(CLI)が提供されており、args4jライブラリを使用して、CLIコマンド処理時にJenkinsコントローラーのコマンドの引数やオプションを構文解析します。このライブラリの脆弱性(CVE-2024-23897)により、認証されていないユーザーによるファイルシステムの任意のファイルの最初の行の読み取りが可能になり、結果としてRCEが可能になる恐れがあります。FortiRecon ACIサービスも最近、このCVE-2024-23897についてダークウェブでディスカッションされているのを確認しました。さらには、概念実証(PoC)エクスプロイトが公開されているため、この脆弱性にパッチを適用して、エクスプロイトを検知することが極めて重要です。
FortiGuard.comに掲載されるアウトブレイクアラートレポートには、検知と保護を提供するすべてのFortiGuardサービスの詳細に加えて、攻撃のレスポンス、復旧、特定の方法などの情報も記載されています。表示を減らす
ServiceNowリモートコード実行攻撃とは
ServiceNowは、企業の人事管理システムのビジネストランスフォーメーションのプラットフォームとして広く利用されています。ServiceNowは、CVE-2024-4879、CVE-2024-5178、CVE-2024-5217で識別される3つのセキュリティ脆弱性を公開しました。これらの脆弱性は、ユタ、バンクーバー、ワシントンDCのNowプラットフォームリリースを始めとする、さまざまなバージョンのNowプラットフォームに影響します。すべてを表示
FortiGuard Labsは、これらのServiceNowプラットフォームの脆弱性(CVE-2024-4879、CVE-2024-5217、CVE-2024-5178)を標的にする攻撃の試行を継続して確認しています。これらの脆弱性を組み合わせて悪用することで、リモートコード実行や不正システムアクセスによるデータ侵害が可能になる恐れがあります。脅威アクターが公開されている概念実証(PoC)エクスプロイトを武器化する可能性があり、CISAもこれらの脆弱性をKEV(Known Exploited Vulnerabilities:悪用が確認された脆弱性)カタログに追加しました。
FortiGuard.comに掲載されるアウトブレイクアラートレポートには、検知と保護を提供するすべてのFortiGuardサービスの詳細に加えて、攻撃のレスポンス、復旧、特定の方法などの情報も記載されています。表示を減らす
PHP RCE攻撃とは
CVE-2024-4577は、PHPに存在する引数インジェクションの脆弱性です。この脆弱性のエクスプロイトにより、RCE(リモートコード実行)が可能になる恐れがあります。TellYouThePassランサムウェアグループがこの脆弱性を悪用してWebシェルを配布し、標的システムにランサムウェアを展開していることがわかりました。 すべてを表示
このPHPの新しい脆弱性を標的にするエクスプロイトの試行が増加しており、FortiGuard Labsは、25,000以上の一意のIPSデバイスで確認しています。フォーティネットのお客様においては、IPSシグネチャによってこの脆弱性を標的にする攻撃の試行が検知され、ブロックされます。FortiGuard Labsは、ベンダーから提供される最新のパッチを適用することで、あらゆるリスクを完全に減災することをお勧めします。
FortiGuard.comに掲載されるアウトブレイクアラートレポートには、検知と保護を提供するすべてのFortiGuardサービスの詳細に加えて、攻撃のレスポンス、復旧、特定の方法などの情報も記載されています。表示を減らす
フォーティネットの優秀な脅威エキスパートが、今日の重大なサイバーセキュリティに関するトピックと、進化し続けるサイバー脅威環境について詳しく解説します。
FortiGuard Labs脅威インテリジェンスポッドキャストの新しいエピソードでは、最近のMOVEitの脆弱性と、それを利用してCl0pランサムウェアグループがどのように大規模攻撃を画策し、1億ドルを超える収入を得たかをJonas WalkerとAamir Lakhaniが解説しています。
今すぐ聴く(英語)FortiGuard Labsチームは、PyPIパッケージをインストールできるすべてのプラットフォームに影響を与える不正なPyPIパッケージを発見しました。今回は、想定される影響を解説すると共に、ソフトウェアの依存関係を管理する上で、厳重なセキュリティ対策が重要であることをお伝えします。詳しくはこちらをご覧ください。
FortiGuard Labsの脅威リサーチチームは先頃、India Postの利用者を狙った詐欺攻撃に言及しているソーシャルメディアの投稿を複数確認しました。詳しくはこちらをご覧ください。
FortiGuard Labsは、CVE-2024-21412を悪用して多数のファイルを拡散し、悪意のある実行ファイルをダウンロードするスティーラー攻撃を確認しました。詳しくはこちらをご覧ください。
ShinraとLimpopoは、それぞれWindowsおよびVMWare ESXi環境内のファイルを暗号化することを目的とした最新のランサムウェアで、ファイルを復号するための支払いを被害者に要求します。詳しくはこちらをご覧ください。
FortiGuard Labsの最新の分析で、今年のオリンピックを標的にするサイバー犯罪が増加していることがわかりました。このレポートでは、サードパーティの侵害、インフォスティーラー、フィッシング、マルウェアなどの計画的な攻撃の包括的なビューを提示し、解説しています。詳しくはこちらをご覧ください。
FortiGuard Labsは、CVE-2021-40444を悪用してキーストロークや機密データを窃取する新しいスパイウェア、MerkSpyを発見しました。詳しくはこちらをご覧ください。
マルウェアの保存や配信、C2(コマンド&コントロール)サーバーとの通信などにクラウドサービスを利用するサイバーセキュリティ攻撃が増加しています。FortiGuard Labsは過去1ヵ月にわたり、この戦略を採用しているボットネットを監視してきました。詳しくはこちらをご覧ください。
FortiGuard Labsは、多彩な戦略を用いて配信される新たな脅威、Fickle Stealerを確認しました。詳しくはこちらをご覧ください。
FBIが公共のスマホ充電ステーションに警告
フォーティネットがサービスとトレーニングを拡充、サイバー攻撃の防止および防御でSOCチームへのサポートを強化» SOCチームの人材不足に対処するため、フォーティネットはサービスを拡張しました。SOCチームがサイバーリスクへの不安を軽減し、より優先度の高いプロジェクトに多くの時間を割けるようにします。詳しくはプレスリリース(英語)をご覧ください。
最新の調査で、50%以上のリーダーが、未だ自社の従業員がサイバーリスクの軽減に必要となる適切な知識が不足していると思うと回答したことで、従業員に対する効果的なサイバー意識トレーニングの重要性が浮き彫りに
「フォーティネットはJCDCの一員となり、米国政府とのこれまでの協力関係と信頼関係を基に、わが国のサイバーセキュリティの向上に貢献できることを光栄に思います」 フォーティネット創業者、取締役会会長兼CEO Ken Xie(ケン・ジー)のコメント
防御戦略に最新の脅威インテリジェンスを組み込むことで、サイバーセキュリティ担当者は効果的にサイバー攻撃を予測 / 防止して対応することができます。このウェビナーではThreat Informed Defense(脅威情報に基づく防御)の概念、MITRE CTID、最近発表された2つのプロジェクト、準備中の最新プロジェクトをご紹介します。
脅威情勢はかつてないほどに急速に変化しています。FortiGuard Labsは、過去6ヵ月間で10,666の新型ランサムウェア亜種を特定しました。これは、その前の6ヵ月間の2倍に当たります。フォーティネットの専門家の意見をお聞きください。
FortiGuard Labsの専門家が、2022年下半期に確認されたサイバー攻撃、2023年度の予測、すぐにでも実践できる優れた戦略について話し合っています。
2024年パリオリンピックを標的にするサイバー脅威
CTAは、オリンピックとその関連組織に最大の脅威となるのは、高度な攻撃能力と過去に経験を持つ国家的犯罪集団であると分析しています。本書では、東京2020オリンピックを取り巻く脅威環境を概説し、東京オリンピック組織委員会への推奨事項を提示しています。
FortiGuard Labsは、インテリジェンスの共有や他の脅威インテリジェンス組織との連携が、お客様の保護を強化し、サイバーセキュリティ業界全体の有効性を高めると確信しています。こうした協力関係を活用して、FortiGuard Labsのリーダーシップは敵対者への積極的な対策を支援し、より実効性の高い迎撃モデルを構築しています。
FortiGuardアプリケーションセキュリティサービスは、アプリケーションのパフォーマンスと利用状況の保護、監視、最適化を行います。
ソリューションガイド、eBook、データシート、アナリストレポートなどを検索できます。